ジャスティ・ウエキ・タイラー(声:辻谷耕史)
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本編の主人公。
原作では三流の銀河産業大学に一浪・一留して卒業後「楽がしたいから」と宇宙軍に二等兵として志願入隊する。奇想天外な作戦と強運によって二等兵→少尉→少佐→中佐→大佐→少将→二等兵(「信濃」事件による降格)→大将→元帥と怒涛の大出世を遂げ、最後には大統領にまでなる。若くして第一線を退いたかに見えたが、その後も晩年に至るまで隠然たる影響力を持ち続けた。初期は強運と山勘、おべんちゃらの上手さだけの存在で、それ以外の評価は最低レベルだったが、中盤以降は強運と智謀を兼ね備えた絶対的な存在になって行く。
大学時代に占いで130歳まで生きると言われたが本当に生き延びた。ユリコとの間に一男二女。
実はカトリも舌を巻く程の操舵の名手だが、そうと知らないヤマモトは絶対に彼に舵輪を握らせようとはしなかった。
名前の由来が「植木等」と「平均(たいらひとし)」であることは言うまでもない(父親のアベレッジ・ウエキ・タイラーがより「平均」に近い)。しかし、巻が進むにつれ、植木等(とクレイジーキャッツ)の要素は薄れて行く。また、明治時代にタイムスリップした時(『明治一代無責任男』参照)は「日本一(ひのもと はじめ)」と名乗った。
『真』での変更点
富士見版の外見は黒髪&黒眼と典型的なモンゴロイドだが、金髪碧眼の美形に変更されている。また父親も一介のサラリーマンから住職に変更(ちなみに植木等の父は住職であるが、タイラーの家は真言宗であり、植木の家は真宗大谷派である)。既に他界はしているが、実家は姉が婿を取る事で継いでいる。出身地も地球から惑星「天神」に変更。志願動機は、借金逃れのために変わっていて、大学も中退している(しかし、結局給料を差し押さえられている。大学は後に卒業扱い)。
富士見版では心理描写がほとんど無く、つかみ所のない人物として書かれているが、内面がかなり語られるようになっている。
ユリコ・スター(原作ではのちにユリコ・タイラー)(声:天野由梨)
原作ではタイラーと結婚する。宇宙軍を狙った反政府テロの人質にされるが、二等兵だったタイラーに救出されたのが出会い。当初は毛嫌いしていたが、いつの間にか相思相愛の関係に。結婚前はミフネの秘書を務める。事務作業では右に出るものはなく、オペレーターとしても優秀である。また、お茶を入れる技術は職人芸あるいは芸術とさえ呼べる程である。結婚後はタイラーを掣肘できる数少ない一人として支え、一族の長老的存在になっていった。タイラーよりも長く、150歳まで生きている。
名前は星由里子から。
『真』での変更点
富士見版では殆ど詳しい説明もなくタイラーに惹かれているが、エピソードを増やす事(タイラーのプロポーズの挿入等)で彼女の心情の変化が富士見版以上に描かれている。性格はアニメ版に近い。
マコト・ヤマモト(声:速水奨)
タイラーの生涯の副官にして最大の犠牲者。山本権兵衛の子孫。漢字では「山本誠」。初期はタイラーを激しく嫌っていたが、やがて彼を補佐することが自分の使命と割り切り、以降は徹底して忠誠を尽くす。しかしタイラーに忠誠を誓ってからも、その規格外の行動は負担が重く、ストレス性の慢性胃炎で3日と置かずに神経洗浄の世話になっている。一時はタイラーとの付き合い方にも慣れたように見えたが、アニメ版の影響で、『無責任キッズ』シリーズ以降は神経質さが再び強調されている。提督としても優秀ではあるが、タイラーやドムには決して敵わない存在として書かれる。
原作ではシア・ハスと結婚、『無責任シリーズ』ラストで長男シゲチヨを儲ける。その後子供を1ダース儲け、「子宝元帥」として歴史に名を残す。シアからは「マコちゃん」と呼ばれる(本人は嫌がっている)。
アンダーソン最高司令長官の次の最高司令長官になり、イサム・フジへと引き継ぐ。
空手の達人であり、アシュラン編ではその片鱗を披露する。
『真』での変更点
タイラーとの出会い、シア・ハスとの出会いが大幅に変更。特にタイラーに対する反発はキクチヨの戦死のエピソードを絡める事でより強いものになっている。ハスとの結婚も富士見版ではアシュラン戦役後だが、『真』では信濃事件後に変更。
キョンファ・キム(声:三石琴乃)
朝鮮「島」の出身。漢字では「金京和」。通信担当。ハッカーとしての才能に長け、情報収集も得意とする、ユリコの親友。
婚約者のオドン・ベクが艦長だった巡洋艦「ゆうなぎ」を「あさなぎ」艦長だったタイラーが身代わりに利用し、ラアルゴン軍に攻撃させたことを突き止めた。そのため間接的にとはいえ死に追いやったタイラーを憎んでいたが、いつしかその気持ちは薄れていった。後にグエン・ホー・ミンと結婚。50歳の時に娘を出産、ユリコがノリカを出産した時期と重なり、出産した病院まで同じだった為周囲に「何もそこまで一緒でなくても…」と言われる。
ハロルド・カトリ(声:成田剣)
操舵手。車も宇宙船も操縦できる名手(何故か飛行機の操縦はしないらしい)。アンドレセンが艦長を務める戦艦「フェンリル」の操舵手だったが、『汎アルデバラン会戦(別名・ミフネ家の弔い合戦)』で品定めをしていたタイラーに引き抜かれた。
外見は金髪だが中身は日本人で、和食好き。また、B級ニンジャムービーが好みらしい。
女たらしで有名だったが、従軍看護師クレアに一目ぼれされ結婚する。退役後はタイラー家お抱えの運転手になる。
アンドレセンからは「ハリー」と呼ばれる。
『真』での変更点
同性愛者であり、アンドレセンとは公私に渡り深い関係にあり軍では有名。のちにタイラーにも、想いをよせることとなる。
先祖のジョセフィーヌ・キャロン=カペーはタイラーの先祖の一人である平松巌と子を設けているため、タイラーとは遠い親戚である。
ユーミ・ハナー/エイミィ・ハナー(声:かないみか)
タイラーの恩人・ハナー提督の双子の遺児。ネーミングはザ・ピーナッツの伊藤エミと伊藤ユミから。父親・ハナー提督を含めて、シャボン玉ホリデーの名作コントのパロディである。
原作では戦闘機を操り『バブルボール・ジェミニ』のチーム名で戦場で大活躍する。
ユーミはサカイと、エイミィはヒラガーと結婚する。
ミッキー・クライバーン(声:中田和宏)
海兵隊の一員でキーナンの直接の部下。タイラーファミリーの一員として大出世をする。キーナンの死後はその職を継ぐ。ネアンデルタール人風の巨漢。
退役後は警備会社の社長となる(実質的にタイラー家のお抱えで、タイラーの個人護衛)。
キーナンともに、「パンツァー・リート」を意外なまでの上手さで謡うことが出来る。
『真』での変更点
莫大な借金を踏み倒す為に軍へ入隊したタイラーの借金を立て替える事で彼に付きまとう。しかし特にタイラー個人に強い思い入れがある訳ではなく、タイラーと同じ行動を取る人間が多かった為、副業のような形で建て替えたにすぎない。
カール・ビョルン・アンドレセン(声:柴本浩行)
元カトリの上司。赤髪・赤髭の巨漢で、ラアルゴンの血が入っていると言われる程、ラアルゴン人の中に入っても全く違和感がない。その為もあってか、後にラアルゴン駐在武官に任命される。
原作では『信濃』事件でタイラー達と懇意になり、ファミリーの一員となる。「提督・タイラー、参謀・ヤマモト、艦長・アンドレセン」のチームは最強と呼ばれる。
颱宙ジェーン事件のさなか、ラアルゴン帝国の恒星であり信仰の対象であるARA-?を犠牲にするプロジェクトに反対するテロリストが仕掛けた爆弾からアザリンを庇い絶命。その眼球は、失明したアザリンへと移植された。
しかし「脳死には至らなかった」為(『宇宙戦艦ヤマト 完結編』のパロディ)、ドクター・キタグチとヒラガーにより軍艦へと人格が移植される。これはタイラーにも内密に行われ、彼とキーナンの思いがけない復帰を知ったタイラーは、喜びの余り涙を流した。
カトリからは「カール」、アザリンからは「アンドレ」と呼ばれる。
『真』での変更点
カトリの項で触れたように、同性愛者になっている。また、富士見版では単なる地球人だったが、『真』では実際にラアルゴン人の血が入っている(ラアルゴンからの帰化人、ピエル・アル・ドレスの子孫)。
コジロー・サカイ(声:岩田光央)
漢字では「坂井虎獅狼」。モデルは坂井三郎。惑星フレスコ出身。家業は農家だったが、パイロットに憧れ、父の死を機に宇宙軍に入隊。パトロール艦の偵察機パイロット時代に負傷し、右足を失う。ちなみに義足はドクター・キタグチが製作した(『銀河無責任時代』を参照)。『汎アルデバラン会戦』にて空母航空戦隊に復帰したが、その戦いぶりをタイラーに買われて「阿蘇」の艦載機パイロットとなる。
ヴィクトリア・イヤハートを失ったことが原因で女が苦手になるがやがて克服、ユーミと結婚する。二人の間に双子の姉妹と男が一人。パイロットの道を歩んだのは息子のみのようである。退役後は農場を営み晩年を過ごした。
『真』での変更点
富士見版では軍人としてハナー姉妹を鍛えるうちにユーミと深い関係になったが、『真』ではゲームセンターで出会いシミュレーションゲームで対戦までしている。後に双子が入隊した事により何かと気にかけてゆく。
ヒデサブロー・キタグチ(声:八奈見乗児)
名前は北里柴三郎から。外見や性格は『宇宙戦艦ヤマト』の船医佐渡酒造がモデルと思われる。大破したパトロール艦の中を脱出カプセルで漂っていたところを、タイラーが艦長を務めていた駆逐艦『あさなぎ』に拾われて以来そのままタイラー一家に加わる(『銀河無責任時代』を参照)。
かなりの酒豪(というよりアル中)で、長い航海の中、こっそり持ち込んだ酒と酒保から盗んだ酒を全て飲み尽くし、メチルアルコールにまで手を出した為に失明、ゴーグルの様な義眼を着ける事となる。医者としての腕は酔った時のほうが確かである(逆に酔っていない時は手元が狂う)。
彼の義眼はただの義眼ではなく、アルコールを燃料とする様々な機能が組み込まれており、拡大と照明の機能はアザリンの手術の際に威力を発揮した。また、ブラスターが仕込まれており、その「戦果」は美人アンドロイド1体と巡洋艦1隻とゴキブリ数匹。ただし、発射すると自分も猛烈に眩しく、しばらく行動不能になるという欠点がある。
ハルミ・ナカガワ(声:岡本麻弥)
伍長。衛生兵(看護婦)であるが、その実体はラアルゴンのスパイ・ゲッショウのパートナーで、アンドロイドである。モデルはゲッショウの母親。
アニメでの活躍が目立つが、原作においては殺人を犯すこともためらわない冷酷非情さを見せる。タイラー暗殺に失敗した後、彼の乗艦「阿蘇」に潜入し、乗員の殺戮を試みるが、サカイとキタグチの手で阻止され、破壊された。その時限りの登場で、アニメとは違いレギュラーではない。後にタイラー家によって、予備の記憶チップを用いて再生される(『キッズ』及び『三国志』を参照)。
『真』での変更点
最初から最後まで殺人兵器としてのアンドロイドの立場を貫く。初登場時は幼い姿で軍の施設の廊下で言い合いをしていたタイラーとヤマモトの前に現れ年金課の場所を尋ねるが、直後年金課に爆弾テロを仕掛け職員の命を奪う。
タケオ・シラギク
アニメには登場しない、サカイの最後の同期。『汎アルデバラン会戦』後タイラーに引き抜かれ、サカイともども「阿蘇」の艦載機パイロットとなる。堅実な性格で、血の気の多いサカイの良き女房役を務めていたが、アシュラン戦役『南十字星の戦い』でサカイを庇って戦死する。タイラーファミリーの中で唯一はっきりとした戦死者。
イラストでは坊主頭の地味な顔であり、サカイと比較して扱いが軽いのはそのせいとも言われる。
ボブ・キーナン
海兵隊の隊長。タイラーファミリーの一員として活躍する。ホロシリの鎮圧時においては既に将官であった為か留守番を言い渡され、スネるという可愛い一面を見せる。
颱宙騒動のさなか、ワープ装置に仕掛けられた爆弾を自ら抱え込んで絶命するが、アンドレセンと同様、脳死に至っていなかった為、アンドレセンとは別の艦に人格が移植される。
イツァーク・ハイフェッツ
タイラーファミリーの重鎮。かつてはハナー提督の部下であった。三次元軍人将棋の達人で、タイラーに将棋にかこつけて正規の戦略戦術のイロハを伝授した。タイラーはその返礼として、自分が艦隊を率いる時は彼をその後衛にすえる事を約束し、後に果たされる。アンダーソンらと並ぶタイラーのよき理解者で後見人である。
アシュラン戦役で別働隊を指揮していたが、ティン・シュン率いる10倍の敵艦隊に奇襲を受け、奮戦するも衆寡敵せず艦隊は壊滅。残存艦を脱出させる為に敵を道連れにして旗艦ごとランダムワープを決行、行方不明となる。そんな彼の最後の心残りは、生まれたばかりのタイラーの娘(キサラ)をその手に抱けなかった事だけだった。タイラーは彼を戦死と認定せず、今もその帰還を待ち続けている。
『真』での変更点
ユダヤ人で、旧姓はシャイロック。タイラーが借金した張本人(正確には、彼の経営する金融機関からの借金)。「ラアルゴン帝国を3つ買い占められる」と豪語するほどの実業家。
ジェット・シン・ヤスダ
ヤマモトに先立つタイラーの副官。原作では「そよかぜ」の副長で、突然現れたタイラーに奇跡を見せつけられ心酔する。駆逐艦「あさなぎ」でもタイラーの副官を務めるが、タイラーが「阿蘇」の艦長に就任した際にはタイラーと別れ、「そよかぜ」に艦長として戻った。
実直だが結構抜け目の無い性格。三次元軍人将棋の名人で、彼に勝とうとタイラーが発奮したことがハイフェッツとの出会いのきっかけとなった。
アンダーソン長官の従兵時代にタイラーは、ヤスダの投書を元に、前艦長の公私混同を告発し失脚に追い込んでいたため、ヤスダと「そよかぜ」を間接的に知っていた。
軍籍を離れて失踪し、隠遁生活を送っていたタイラーを捜索・発見したのは彼である。のちにタイラーの下で宙雷戦隊司令官となる。
タイラーからは「ヤスダー!」と呼ばれる(恐らくなべおさみのコントから)。
名前の由来はクレージーキャッツの安田伸とプロレスラーのタイガー・ジェット・シンから。
グエン・ホー・ミン
インドシナ「島」の出身。これと言った活躍はなかったが、随所で存在感を出す。『明治一代無責任男』で九十九里浜でキムの背中にオイルを塗った縁で付き合い出し、後に結婚。
イサム・フジ
フジ参謀の一人息子。父親を反面教師とし、タイラーを尊敬している。アシュラン戦役時には幼年学校を中退、一兵卒としてタイラーに付き従う。タイラーの一番弟子。
ユリコ、キサラ奪回作戦にも参加して地球に降り立つが、その時の経験がトラウマとなり、その後は生涯、デモンストレーションの時ですら戦車にだけは乗らなかった。理由をマスコミに聞かれ「暗い!狭い!怖い!」と答えたという。
アシュラン戦役後は幼年学校に復学を認められ翌年卒業、士官学校に進学してすぐ卒業扱いになり、大佐に昇進。颱宙ジェーン事件のさなか、「銀河解放同盟」を自称し反乱を起こすが、颱宙から世間の目をそらすための彼なりの陽動作戦で、不満分子を自分の配下として囲ってしまう意図もあった(とはいえ、鎮圧に差し向けられたザンギエフと、父のススムの艦隊を一蹴している)。また、途中からは実質タイラーの非公然部隊、工作員として活動した。階級も剥奪されないどころか昇進し、10代で少将になった。
颱宙問題解決後に帰順。いったん辺境勤務に回されるが、復帰後はタイラーに負けない程の大出世を遂げ、20代で最高司令長官に登りつめ、「百勝元帥」として名を残す。彼の在任期間は惑星連合宇宙軍の第二次黄金期といわれた。しかし最後までタイラーには頭が上がらず、以降の惑星連合宇宙軍はタイラー一族の傀儡になっていった。
アシュラン戦役での縁から、後にアザリンと結婚する。異例の早い出世は、アザリンの皇配として釣り合うには将官でなければならないという政治的配慮もあった。
『真』での変更点
家庭環境などから、不良になっている。また、幼年学校に入らず、いきなり一兵卒として志願している。アザリンには、信濃事件の際に一目ぼれしている。
トオル・ジョーニアス・ヒラガー
名前は平賀譲から。作者いわく「何にでも隠しコマンドと自爆装置をつけたがる危険人物」。モデルは作者自身という説もある。自他共に認めるおたく。
元は軍用ソフトハウス「タムコ(元ネタはタイトー+ナムコ)」の社員だったが、その才能から軍に引き抜かれる。人工知能を搭載した新鋭戦艦『信濃』を作り上げるが、精密に作りすぎた為に自我が芽生えて暴走、大騒ぎとなる。
「ハードはヒラガー、ソフトはタイラー」と呼ばれる程の実力者で、タイラーとは違う意味での救世主だが、その性格が災いしてか誰にも感謝されていない。特にアンドレセンには嫌われている。
後にエイミィと結婚。男女ひとりずつをもうける。二人の血がうまく混ざりあった為か、父親そっくりの息子は戦闘機の設計を希望し、娘は戦艦の操縦を希望する。
『真』での変更点
富士見版では低身長に太った体型と一昔前のオタク風だったが、『真』では二枚目・長身と一変している。しかし性格は殆ど変更がなく、白衣のポケットには常に人形数体を入れている。
惑星連合軍
セッシュウ・ミフネ(声:麦人)
惑星連合宇宙軍銀河外周方面艦隊司令官。中将。日本刀「村正(長男の名もムラマサであった)」を携帯しており、怒ると振り回す癖がある。口癖は「かくなる上は腹を切る!」。タイラーの行状を頭痛の種にしており、その名を聞くだけで不機嫌になる。先祖代々軍人の家系で、3人の男子も軍人にするものと決めてかかっていた。しかし全て自分に先立って戦死し、「惑星連合艦隊の乃木将軍」と呼ばれた。
彼の奇行に耐え切れず(タイラーの奇行が原因ではあるのだが)ノイローゼとなった(彼に言わせれば「無能な」)秘書が次々とお役御免となり、ユリコが着任するまで長続きした者は皆無であった。タイラー死亡の誤報で弔い合戦として攻め込んだラアルゴン戦で戦死。
名前は三船敏郎と早川雪洲から。
ススム・フジ(声:西村知道)
惑星連合宇宙軍参謀総長。中将。「参謀三羽烏」の一人だが、作戦よりもっぱら派閥抗争に血道を上げており、「三人揃って一人前」と揶揄される。任官当時の上官だったミフネの評は「参謀として有能なれど姑息。上官には卑屈にして部下には尊大な小人物」。タイラーを亡き者にしようと色々画策するが、アシュラン戦役では妻子を人質に取られながらも奮闘するタイラーを助けようとしたりと、男気も見せる。イサムが反乱を起こした(実はタイラーと気脈を合わせていた芝居)際は大統領となっていたタイラーに鎮圧を命じられるが、さんざんに打ち破られ命からがら逃げ帰り、辞職を決意した。妻とは政略結婚だったがお互いに愛情は一欠けらもなかった為、彼女との間には子供はいなかった。そういう関係だった為、退役後は一方的に離婚される。
退役後は退職金他資産すべてを元夫人に譲渡し、かつての愛人であり、息子イサム・フジの実母、アスカ・コリアと縁りを戻した。その際「女房に食わせてもらう事になるが、この程度が自分には相応」とタイラーに話し、彼から「ヒモは男のロマン」と妙な励まされ方をした。
名前は藤田進から。ただし、本作での名字の漢字表記は「富士」。
ロベルト・J・ハナー(声:西川幾雄)
退役中将。タイラーが師と仰ぐ、惑星連合宇宙軍の名将。ユーミィ・エイミィの父親。半ば寝たきりで、娘の看病を受けて暮らしている。娘目当て半分で世話を焼くタイラーに感激し、タイラーを取り立ててくれるよう旧知のアンダーソンに手紙を送った。このことがタイラーの出世の糸口になった。
名前は恐らくハナ肇から。
アドリアン・アンダーソン
惑星連合宇宙軍最高司令長官。元帥。タイラーを寵愛している。シゲル・ウサミの辞職により最高司令長官となる。タイラーなどの活躍もあって戦線を立て直し、ラアルゴン帝国との講和にこぎ着けたため惑星連合宇宙軍の第一次黄金期を迎えたと評価されている。タイラーほどではないが、信奉者は多い。マコト・ヤマモトに最高司令長官の地位を譲った。
『真』での変更点
富士見版では大人物としての描写があり、少将時代には提督として戦功も立てている。しかし、『真』では無能さが強調されている。
キクチヨ・ミフネ
ミフネ中将の次男。兄も弟も軍人だったが、彼よりも先に戦死した。画家志望だったが、軍人になるものと決めてかかった父に画材は全て捨てられた。ヤマモトより1年上の先輩で、人望厚い性格だったが、父より先にやはり戦死。
名前は映画「七人の侍」における三船敏郎の役名「菊千代」から。
サンジューロー・ミフネ
ミフネ中将の三男。兄二人の空しい抵抗を見ていたので、幼年学校から進んで宇宙軍入隊を志願した。士官候補生として駆逐艦「ゆうなぎ」乗艦中、なすすべもなく戦死した。セッシュウはキムの内密の報告で事の次第を知り激怒したが、表沙汰にはしなかった。
名前は映画「椿三十郎」のタイトルおよび、三船敏郎の役名「椿三十郎」から。
アキヒコ・ヒラカワ
惑星連合宇宙軍「参謀三羽烏」の一人。名前は平田昭彦から。
ケンイチ・サハラ
惑星連合宇宙軍「参謀三羽烏」の一人。三羽烏では比較的穏健かつ良識派。作戦能力もそれなりにあるが目立たない。名前は佐原健二から。
フジ、ヒラカワ、サハラの「参謀三羽烏」は東宝特撮作品や『ウルトラセブン』などへのオマージュ。
ジェイコブ・ランカー
タイラーが軍隊に入隊しようと門を叩いた際、面接を行った人事担当者。タイラーの口車に乗り採用を決めた。言わばタイラーを軍隊に入隊させた張本人の為、諸悪の根源としてフジに睨まれ、厳冬惑星ホロシリに左遷させられる。クーデターを起こした彼を討伐に来たのは偶然にもタイラーだったが、タイラーは軍において最初に「自分の才を見出した」存在である彼に密かに感謝しており、タイラーの活躍でホロシリに永遠の春が訪れた後、彼はその口添えにより罪一等を許され、家族を呼び寄せる事ができた。
同じタイラーの被害者であったヤマモトには心から同情された。
アニメ版では人事担当者は無名の扱い。
『真』での変更点
富士見版ではタイラーのあまりの成績の悪さに採用を迷ったが、『真』ではすんなり採用を決めている。また、イサムの面接も行っている。
アスカ・コリア
フジ参謀の愛人であり、イサムの実母。
『真』での変更点
フジの公私にわたる側近として、タイラー失脚の策謀を練る描写が大幅に追加されている。
イワン・ミハイロビッチ・ザンギエフ
大佐。アシュランに降伏した際、惑星コルバーで反乱を起こすがタイラーに鎮圧される。しかし、すぐタイラー自身がアシュランに反乱を起こし、その麾下に入る。イサムが反乱を起こすと鎮圧を命じられるが、簡単に撃退された。
シゲル・ウサミ
惑星連合宇宙軍最高司令長官。元帥。宇宙軍始まって以来の無能長官といわれる。ラアルゴン帝国との和平交渉を進めるが、交渉に向かった帝国のゴザ15世が暗殺されたため、惑星連合の仕業と見なされ(実はアシュラン大公国のティン・ルウの仕業)復讐戦を挑まれた。一度は退けたが、レグルス会戦の大敗の責任を取り辞職。アンダーソンが後任となった。
『真』での変更点
復讐戦を迎撃した時に、既にアンダーソンが長官になっているため登場しない(惑星連合の敗戦に終わっている)。
ヴィクトリア・イヤハート
「大宇宙のサムライ」の登場人物。中尉。パイロットの幹部候補生教官。愛称はヴィッキー。サカイの初恋の人であり、初体験の人でもある。クレイトン大佐の格闘戦至上主義を信奉し、ヘンライン少佐の奉じる一撃離脱戦法と対立していた。サカイと偵察機に同乗しての偵察任務から帰還途中、流れ弾に当たって戦死。
名前は恐らくアメリア・イヤハートから。
ヘンライン
「大宇宙のサムライ」の登場人物。少佐。パイロットの幹部候補生教官。イヤハートに気があったが、相手にされなかった。イヤハートの戦死後にサカイに対し侮辱的な発言を行い、公衆の面前で殴り飛ばされた。それが原因でサカイは降格の上偵察機のパイロットへと左遷される。ヘンライン自身はイヤハートの後を追うように戦死した。イヤハート、サカイとの三角関係を、後に面白おかしく取り上げられたという。